寂しさやせつなさも味わってみよう

寂しさやせつなさも味わってみよう

寂しさやせつなさも味わってみよう

 

沖縄のあるホテルの話です。

 

小さなホテルで、海側ではなく山側に建っています。夜になると、ゲロゲロゲロとカエルの鳴き声が聞こえます。海際でないので、波の音はしません。

 

東京から来たお客様から、「虫の鳴き声やカエルの鳴き声がうるさい」というクレームが来ました。

 

それをうるさいと感じる人がいるのです。

 

私の出身地はド田舎なので、家の近所に食用ガエルの養殖をやっている謠がたくさんありました。

 

夜はカエルの鳴き声と虫の鳴き声、昼はセミの鳴き声です。

 

真っ昼間、セミが休んでいる時間は、児童公園の子どもたちのはしゃぐ声が聞こえます。

 

セミが鳴いて、子どもが泣いて、虫が鳴いて、食用ガエルが鳴いているのが、私の実家の近所の音です。

 

それをうるさいとクレームを言う人は、静寂を味わえないのです。

 

ヨーロッパの人たちは、鈴虫の鳴き声にうるさいと言ってクレームの電話をかけてきます。

 

日本人の感覚では、普通は虫が鳴いていたら静かでいいなと感じます。

 

京都へ行くと、時々ししおどしの「コン」という音が聞こえます。

 

それを東京の庭でつくった人がいます。

 

ところが、近所からうるさいというクレームが出て、撤去しなければならなくなりました。

 

虫の声やししおどしの音をうるさいと感じる人は、寂しさを味わえない人です。

 

歯医者さんで、痛いことがあります。信じられないぐらいの痛さです。

 

作家はそれをなんとか表現しようと思います。「表現がまだ浮かばないから、もうちょっと痛くして」と思います。想像ではその痛さは表現できません。

 

これが何かを味わうということです。

 

ジェットコースターも同じです。

 

「どうしてお金を払ってそんな怖い思いをしなければならないんですか」と言うと、ジェットコースターの意味はなくなります。

 

「キャーツ」と言いながら恐怖を楽しんで、それにお金を払っているのです。しかも、2時間並んで乗っているのはたったの2分です。

 

落下する恐怖やドキドキする感じは、わざわざお金を払ってでも並んででも手に入れなければならないものです。

 

神様があなたから寂しさを奪ってしまったら、寂しさのありがたみがわかるようになります。

 

たまには、寂しくせつない思いをすることです。

 

年をとると、だんだん「寂しい」という感情はなくなります。

 

「せつない」とか、キュンとする感情もなくなって、淡々とした人間になっていきます。

 

迷子で泣いている赤ちゃんのほうが、感情的に豊かで幸せそうだと感じられるかどうかなのです。

 

いい男をつかまえるルール

 

  • 時には切ない思いもいいものです

 

 

「止めれば止めるほどにハマっていく」につづく >>

 

婚活はここから始めよう!